骨粗しょう症と私  F.A.

          

  2021106日~8日の福井旅行。7日東尋坊で遊覧船に乗って外海に出て絶壁を見る。これが今考えると最悪だった。あの絶壁を、高低差のあるむき出しの石の階段を下の船着き場迄降りるのである。杖をつき左手は手すりを持ち降りる。ある段は深くある段は浅く一段一段高低に合わせて身体をひねりながら下りる。これがどれ程腰の負担になっているかこの時は思いもしなかった。遊覧船から絶壁30万年前大陸から引きちぎられた荒ら荒らしい痕跡を見る。人類誕生以前の地球規模の運動の痕跡! この目で見ていると何とも云えない感動が湧いてくる。何故か船酔いもせず30分間ひたすら崖を見て感動していた。

 8日念願の恐竜王国訪問。何年か越しの夢が叶った! 一つ一つ見る私の足は遅く弟が付き添ってくれる。二度と来れない所なので一つ一つ感動、感嘆して見ていたら2時間が過ぎていた。休憩もせずにである。これも腰に響いた。夕刻JR福井駅でレンタカーの荷台から荷物を取り上げたトタンにギクッと来た。生まれて初めてのギックリ腰になった。痛みに耐えながら帰宅。ギックリ腰は時間と共に治ると痛み止めを処方され朝夕飲みながらの治療が始まった。水曜日のZoomの聖書研究会のときに教会の方にグチを聞いて貰いながらの日々。少しずつ良くなっていた1125日、宝塚を観にいった帰り塚口駅でタクシーがなかなか来ないのでいつも歩いていたからと歩き始めたのが悪かった。道半ばでリュックが腰にトンと当った。激痛。冷や汗を流しながら家迄帰り着いた。私は二度目のギックリ腰と勘違いして痛み止めをひたすら飲む。だけど痛みは動くたびに感じ、立ち続けることが辛い。冷凍食品解凍とレタス、トマト、きゅうりの食事ばかりが続く。食べるのもしんどい。そんな中での整形外科受診。「先生、ギックリ腰やったら1ケ月位もすれば治ると聞いていますが2ケ月経っても痛みが引かないです」と訴えると「そうか! レントゲンを撮ろうか!」そして「あ! 骨折しているヮ!」である。第3腰椎圧迫骨折。聞いたトタンに私はガクッときた! もう頑張れないよ! もうしんどいよ! 神様もういいから召してよ! この世に未練ないからお願いします! そうひたすら祈っていたのに神様は別の手を打ってくださっていた。

 我家の隣人は介護タクシー(個人)を営業しておられる。故に私は何度もお世話になりお医者さんの送迎も、駅迄もである。彼の奥さんが私の顔色が土色で生気が無いのに気づいて、ガックリしていた夕に温かいうどんを差し入れてくださった。温かくてやさしい味でおいしくて、冷たく強ばっていた私の身体が温かくなった! 涙が自然に出てきた! 感激のお礼を伝えると「受け入れて下さったから」と次の日から夕食を作ってくださるようになり、私が元気になった4月半ば迄助けていただいた! 神様感謝です!

 

 2月、3月寒いことをいいことにして動かなかった罰で足の筋力が衰えて杖を突いただけでは5分間位しか持ちこたえられなくなった。足の筋力を鍛える為に歩行車を用いるようになり、これでスーパーも駅迄も行けるようになった。この戦い?!を共に歩み支えてくれたのが日曜日の礼拝と、毎週水曜日のZoomでの聖書研究、そして、パソコンに写る教会員の方々のお顔とお声でした。本当に感謝です。